心の闇を取り払うために

精神科で患者の看護に当たっている看護師は、自分の元に訪れる患者の心の不調を何とかしたいという想いを抱いていることでしょう。人は生きている中で様々な問題に直面するため、ともすればその問題の程度によっては重い精神疾患を患うことが考えられるのです。精神疾患は、実際にその病にかかった人でないと分からないくらいのブラックボックスのようにたちの悪い病であると考えられて、心の病を治すことを専門としている看護師は、患者の心を覗き見ることをいとわないくらいの勇気を持った上で治療に当たることが求められているのかもしれません。患者の心を巣食う内なる敵に対して、患者の心を再び穏やかなものにするためには自分の力量にかかっているというプレッシャーを抱きつつ、長い闘いとなるであろう精神疾患の治療に当たるのです。
 精神科に勤務している看護師は、今日も鬱屈した気持ちになりながらも、患者の来院を心待ちにしているのではないでしょうか。心の病を訴えている患者の看護は容易なことではありませんが、かつてうつ病で苦しんでいた自分が今こうして看護の現場に居るという事実があるからこそ、自分が担当することになる患者に対して「絶対に患者様の心を救い出してみせますから、どうか私に全てを託してください」という言葉を掛けることが目に浮かぶようです。看護師が患者を支配する心の鎧の解放を促していくことは、取りも直さず患者の心を塞ぎ込んでいる悪魔の除去をしていくことになるのです。

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